子育てしていると本当に思い通りにいかないことが多くて、自分ってダメな母親だな…って悩むことってありますよね。子供が大きくなれば悩みの種類も変わるもので、子供が年長さんになってからは「ごめんなさい」を言えないことが私の悩みでした。でも、ある時をきっかけに、その悩みが良い方向へ向かい始めたので、同じように悩んでいるママパパの参考になればと思います(*^-^*)
「ごめんなさい」が言えない年長の息子
年長さんともなると子供が自分でできることが増える一方、心も成長しているので小さかったころに比べて一筋縄ではいかないことが増えてきます。
中でも、私が悩んでいたのが子供が「ごめんなさい」と言えないこと。
- お友達と遊んでいて意地悪をした
- 酷い言葉を言って人を傷つけた
- 人のものを壊した
などなど、謝ってほしいタイミングで子どもに「ごめんなさいは?」と促してみても、子どもの口は固く結ばれたまま…
むしろ、「何で僕が怒られるんだ!そんなこと言うママって酷い!」と言わんばかりの顔で睨みつけてきます。
前は謝れていたのに、どこかで育て方を間違ったのだろうか…と凄く不安になってしまいます。
お友達相手の場合だとママ友の手前もありより一層「謝らせなければ」と必死になってしまい、とても嫌な雰囲気に…
子供に謝らせたいのは何のため?
あるときふと「私って何のために子どもに謝らせたいんだろう?」って思ったんです。
よくよく考えてみると、悪いことをしたら謝るが当たり前と言うか、しなければいけない義務のように感じてた部分が少なからずあって、いつのまにか条件反射のように謝らせていた節があることに気づきました。
これって、良くないことなんじゃないかな… そもそも、ごめんなさいを言えば良いんじゃなくて、相手を思いやる気持ちの方が大事なことのはずだよな…
考えれば考えるほど、今まで「ごめんねは?」と条件反射のように謝らせていたことが間違いだったように思えてきます。
喧嘩をしたとき、よく夫がめんどくさそうに「ごめん。もうしないから」と言うことがあるのですが、それはもう気持ちが入っていません。もちろん、もうしないと言いつつ翌週くらいには同じことをしてたりします。
こういう「ごめんね」は「とりあえずのごめんね」なんですよね。
「ごめんね」って言っておけばその場は収まるからとりあえず「ごめんね」と言っておけばいいというのはちょっと違うし、なぜ相手が嫌な気持ちになったのかとか、なんで相手を傷つけてしまったのかっていうことを考えられることの方が大事。
私は自分の子供にどんな人間になってほしいかと考えてみたとき、
× 悪いことをしたらすぐにゴメンねと言ってその場を収める人間
〇 悪いことをしたときに相手のことを考えて「悪いことをしたな…」という気持ちを伝えられる人間
なんですよね。
よくよく考えてみると、子どもにゴメンねを強要する行為は、親である私自ら「ゴメンねを言っておけばその場が収まる」って教えているようなものなんです。
「ごめんなさい」は強要せず子どもの気持ちを大事に
そう思いなおしてからは、子供にゴメンねは強要しないことにしました。
その場で謝らなそうだったら次のように対応するように変えて、子どもの気持ちに目を向けるようにしたんです。
こんなことに気を付けたよ
- 「ごめんねは?」と謝ることを強要しない
- お友達に自分から「ごめんね」を言えないときは親が代わりに謝る
- 時間が経ってから「ごめんね」をしなかった理由を聞いてみる&相手の気持ちを考えてみる
- 大人である私たちが悪いなと思ったことを子どもに謝る
1~3は子どもに対してのことですが、これまで以上に気を付けたのが4番の「大人も謝る」ということ。
子どもはいつも私たち親から怒られる立場ですが、大人だっていつも正しい訳じゃないですよね。
誰も指摘しないだけで、実は私たちも傷つけることをしていたり、期待を裏切るようなことをしていたり…家族が相手だと尚更「ま、いっか」で片付けてしまいがちなことってありませんか?
そういった照れくさくて言わないできたことをちゃんと口に出して謝ったり感謝したりするように意識して気をつけるようにしました。
やってみると実感するのですが、私たち大人でもその場ですぐに謝るというのは結構難しいものです。
イライラしていて冷たい態度を取ってしまったときって、その場で「ゴメン、いまイライラしてて…」って言えますか?
私は言えません…。
夜寝るときになって、そういえば今日は余裕なくて夫にイライラした態度を取ってしまったな…とか、少し時間がたって気持ちが落ち着いてから反省するものなんですよね。
そう考えると、子供にとっては尚更「今悪いことしたんだから、すぐに謝りなさい」というのは難しいものだというのが分かります。
子供がその場で「ごめんなさい」を言えないのは
- 何が悪いのか分かっていない
- 自分の感情が沸き立っていて悪いことをした自覚をもてない
- 悪いと分かっていても自分の気持ちをコントロールできない
というのが大きな理由な気がします。
こんな気持ちのときに「ごめんなさい」を強要して、無理に言わせたとしても子どもの心には暗い気持ちが残ると思うんですよね。
これまでは「すぐにごめんなさいを言わせなければ」という私の気持ちを子どもに押し付けていましたが、子供の「ごめんなさいを言いたくない」という気持ちに目を向けて生活するようにしたところ、大きな変化がありました。
うちの子、ごめんなさいを言える子でした
いろいろと考えに考えて、ごめんなさいを強要しないようになって半年ほど。
驚くことに息子が自分から謝ってくるようになりました。
ある日、家事に追われてて息子を放ったらかしにし過ぎてしまった日がありました。バタバタしているときは私もそんな自覚がなく、息子とお風呂に入っているときにふと思い立って「今日はあまり遊べなくてゴメンねと」と息子に声をかけたんです。
そうしたら、息子は「いいよ。」と言い、さらに次のように続けました。
「僕も今日ママに酷いこと言っちゃってゴメンね。」
と、私が忘れていたようなことを謝ってきたんです。
本当にささいな出来事だったのですが、相手を馬鹿にするような言葉を息子が言ったため、「そんなこと言われたらママは悲しい気持ちになっちゃうな」と伝えてたんですよね(以前なら、「そんな酷いこと言っちゃだめでしょ!ごめんなさいは?」と言ってたと思います)。
それに対しての「ごめんね」が自分から出てきたことに驚きでしたし、その場ではゴメンねが出てこなくても息子の心には『悪いことをした』という自覚があるというのが分かった瞬間でした。
それをきっかけに、その場では言えなくても時間をおいて悪いことをしたな…と自覚する出来事があると自分から謝るようになった息子。
と実感しております。
お友達とのケンカには絵本で教えるのがおすすめ
家庭内のことであれば、こんな感じで親が気を付けることで子どもの考え方も変わってきますが、相手がお友達となるとまた違ってきます。
幼稚園、小学校でのお友達との関わりは親が直接見ることができない部分ですし、相手も子ども。
お互いに主張があるため、大人相手のときよりも「相手のほうが悪いんだ!!」となりがちです。
どれだけ子供との会話を大事にしていても、やはり自分が悪いことをしたという話はなかなか出てこないもの。むしろ「○○君が悪いんだよ!」「○○ちゃんに嫌なことされた!」というチクリ話が多い(笑)。
そんなときは、一緒に相手の気持ちも考えてみようかという話はしてみますが、伝聞だとなかなか本質は分からないので難しいです💦それに、子どもにも分かるように話すのって結構難しい…
こんなときはやはり絵本で教えるのが一番分かりやすいのでおすすめ👇
まっしろな画用紙にくれよんのきいろくんがちょうちょを描いた。そして「ちょうにはお花が必要だね」と友だちをつれてくる。さて、何色をつれてくるかな。その次はなにいろくん? 1ページごとに色の数が増え、楽しい絵ができあがっていく。けれどくろくんだけは出番がなくてしょんぼり。ところが意外なところで大活躍することに。
くろくん活躍の場面では、クレヨンの特色を生かしたおもしろい色あそびがでてくる。この絵本を楽しんだあとで、子どもたちはきっとクレヨンを握って同じことをしてみたがるに違いない。そして、お話の中でのように「くろくん、さっきはごめんね。ありがとう」なんてつぶやいているかも。
引用元:Amazon
オオカミはキツネと初めての大げんか。仲直りがしたいのに、あの一言が出てきません。「ごめんね」って。心の中ならいえるのに。
「ごめんなさい」の気持ちは親子で考えてみよう
子育てをしていると、なんだか自分の人間性を試されているような気分になるときがあります。子どもに偉そうに言ってるけど、いざ振り返ってみると自分もできていないよな…ってことに気づいたり(;^_^A
子供が「ごめんなさい」を言えないという悩みを抱えるママやパパって結構多いですが、どれだけ「ごめんなさい」を促しても言わない…と言う場合は、ごめんなさいを言わせることではなくて子供が「ごめんなさい」を言いたくないのはなぜか?を考えてみると、それが解決の糸口になります。
その場を収めるためだけでなく、「ごめんなさい」を伝えるってどんな気持ちのことなのか親子で考えてみましょう(*^-^*)
私が「ごめんなさい」を強要しないきっかけになった本はこちら👇